2021年末を目指し、オードリー・タンさんについての書籍を2冊、出版することが決まりました。

スポンサーリンク

拙著『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』が発売から3カ月経たずして第4刷が決定いたしました。

これも本当に、拙著を読んでレビューやコメントをくださったり、シェアしてくださったり、読書会やイベントを企画してくださったり、取材してくださった皆様のおかげです。
(それと、コロナ禍で制限されている中でも、版元の営業さんが最大限の動きをしてくださったり、書店さんが店内で展開してくださったおかげです。)

ありがとうございます。

そして、オードリー・タンさんについての書籍をさらに2冊、出版することが決まりました。時期は2021年末を目指しております。

ひとつは、台湾向けに中国語で出版する本です。

こちらは『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』の翻訳本ではなく、また新たに書き下ろし、台湾の出版社から単行本として出版します。
『オードリー・タンの思考』には、台湾の方はすでにご存知のことも多く書いてあるので、そこは含めず、台湾の方が知りたいと思っている内容にできるだけローカライズしたいと思っています。

もうひとつは、台湾で出版され、すでに絶版になっているオードリーさんのお母様・李雅卿さんの手記『成長戦争』を日本語で、日本に向けてご紹介する本です。

オードリーさんのお母様・李雅卿(リー・ヤーチン)さんの手記『成長戦争』

私が『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』の執筆のためにオードリーさんの生い立ちについて取材する際、彼女から「この本にすべてがとてもクリアに書かれているから」と、参考にするようアドバイスしていただいた、お母様である李雅卿(リー・ヤーチン)さんの手記『成長戦争』。

お母様がまだ独身の頃から、お父様との出会い、オードリーさんの誕生、弟さんの誕生、そしてオードリーさんが15歳で起業されるるまでの出来事が、お母様の言葉で鮮やかに描かれています。

こちらは以前から日本の出版社さん5社からのオファーをいただいておりましたが、できるだけオードリーさんやお母様のことを消費するような売り方をするのではなく、尊重してくださるかどうかを慎重に見極めさせていただきたいと思い、何か月もかけて検討させていただいております。(念のため補足しますが、『オードリー・タンの思考』の版元であるブックマン社さんが何かあったということではありません。同社はとてもいい版元さんです。)

まだ詳細や出版社さんが決まっていないものの、残念ながらすでに絶版となっているこのこの手記を日本にご紹介する本を執筆するということだけは確かなので、最近はひたすら関連書籍を読み進める日々です。

スポンサーリンク

オードリーさんのお母様の著書
オードリーさんのお母様の著書たち。
オードリーさんのお母様が表紙になった雑誌
オードリーさんのお母様が表紙になった雑誌。オードリーさんそっくりで、思わず口元が緩んでしまいます。
オードリーさんのお母様の著書
お母様がオルタナティブ教育実践の場として学校を設立した時の様子を記録された『種籽手記』は、日本語訳本が日本実業出版社さんから出版されていますね。

前回『成長戦争』を読んだときは、『オードリー・タンの思考』のためにオードリーさんのインタビューをしている期間に急いで読んだため、どうしても「オードリーさんについて書くために必要なところを拾い上げよう」という視点で読んでいました。

今回、改めてこの『成長戦争』を日本に向けてご紹介するとなると、読んでいてもまた違う発見や疑問が湧いてきます。同じ本なのに読み手側の気持ちでまったく違う読書体験ができるんですから、本とは、読書とはすごいなと感じずにはいられません(もちろんオードリーさんのお母様も)。

同時に、ギフテッドについて私は理解が不足しているので日本から送ってもらい、こちらの本を読み始めました。
わが子がギフティッドかもしれないと思ったら: 問題解決と飛躍のための実践的ガイド

海外で出版されたギフテッドについての本を翻訳されたものですが、ギフテッドについての基本的な知識をおさらいしてみるだけでも、新たな気付きがたくさん得られました。オードリーさんが私に話してくれた「学習性無力感」などといった単語も、本著の中にもたくさん出てきます。
私は教育や心理学の専門家ではないので、付け焼き刃の知識で何かを断定するような書き方はしないよう気をつけながら、でもできるだけオードリーさんやお母様の当時の心境に寄り添うことができるように、できることはしていきたいと思っています。

現在台湾は全国で感染警戒レベルが3、私も2歳と9歳の子どもたちを抱えながらのステイホーム中です。原稿を書くのはかなり厳しい状態ですが、読書なら面倒を見ながら少しずつ進めていけるので助かっています。

私生活でも長男は絶賛10歳の壁・思春期が炸裂し始めており、私の心の中は日本の正月と台湾の春節が同時に来たようなカオス状態。
なかなかきついですが、これもいいアウトプットのためのプレッシャーなのかなと思いながら消化していきたいと思います。

もしおすすめ本などございましたら、ぜひアドバイスいただけたら嬉しいです!

そうそう、コンセプトと言えば!

『成長戦争』についての本はまだコンセプトも構想も固まっていないのですが、

拙著『オードリー・タンの思考 IQよりも大切なこと』の時は、ある方のおかげで「一人の天才を生むことは難しいが、一人一人の心に小さなオードリー・タンを宿そう」というコンセプトがスッと決まりました(コンセプトが生まれた時のお話は、こちらのnote「「小唐鳳でありたい」拙著のインスピレーションになった、ひとつのツイート。」に綴っています。)。

その方と、今週末にオンラインのトークイベントに登壇します。無料ですので、そちらもよろしければご参加ください!

●お申し込みはこちらのフォームから
https://forms.gle/Rd6ysHpNgy1JdnL67

オンラインイベント「私の中の小唐鳳」

スポンサーリンク